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エネルギー効率を高める家庭づくり

こんにちは!
家庭でのエネルギー消費が増加する中、効率的なエネルギー管理は持続可能な未来を築くために欠かせない要素です。
この記事では、家庭でのエネルギー消費を最適化する方法、断熱材や太陽熱利用による光熱費削減、そして再生可能エネルギー製品を活用したスマートホームの未来について詳しく掘り下げます。
日常生活に取り入れられる具体的なアイデアもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください!
家庭でのエネルギー消費を最適化する方法
現状と課題
家庭内でのエネルギー消費は、冷暖房、給湯、調理、電化製品など多岐にわたります。そのため、エネルギー消費を最適化し、コストを抑えるためには、効率的な使用方法と消費の見直しが必要です。
その結果、以下のような問題が発生しています
光熱費の増加
日本の平均的な家庭では年間約20万円以上の光熱費がかかっています。特に冬場の暖房費や夏場の冷房費が大きな負担となり、光熱費の支払いが家計を圧迫する要因となっています。

また、給湯にかかるエネルギー消費も大きな割合を占めています。これは、効率的なエネルギー使用が行われていない家庭が多いことに起因しています。
環境負荷
化石燃料によるCO₂排出が地球温暖化を加速しています。家庭から排出されるCO₂は全体の約15%を占めており、大きな影響があります

出典:全国地球温暖化防止活動推進センター「すぐ使えるスライド」
無駄な消費
効率的なエネルギー管理がされていないと、知らず知らずのうちに多くの電力が無駄になっています。例えば「待機電力」だけでも、年間数千円規模の無駄な出費につながることをご存じでしょうか?
待機電力とは?
家電製品が使用されていなくても、コンセントにつながっているだけで消費される電力のことです。例えば、テレビやエアコンは電源オフの状態でも、リモコンの待機や表示の維持のために電力を使っています。また、充電器や扇風機なども、コンセントに差しっぱなしにしておくだけで待機電力が発生するため注意が必要です。
待機電力のコストは年間約6,600円~7,000円!
環境省のデータによると、2021年の家庭の年間電気消費量は約4,175kWh。そのうち約5.1%(約213kWh)が待機電力にあたります。電気料金の目安(31円/kWh)で計算すると、年間で約6,600円~7,000円もの電気代が待機電力に使われている可能性があります。
参照:資源エネルギー庁 省エネルギー対策課「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要)」
参照:環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出実態統計調査資料編(確報値)」
1kWhあたりの電気料金の目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が制定している2024年4月時点の電気料金の目安単価31円/kWh(税込)で計算しています
今すぐできる節電対策
使っていない電化製品のコンセントをこまめに抜くだけでも、待機電力を減らし電気代の節約につながります。簡単な対策でエネルギーの無駄をなくし、家計にも環境にも優しい暮らしを目指しましょう!
すぐに実践できる省エネ対策
待機電力の削減
- 使っていない電化製品の電源をこまめにオフにするだけで年間約5,000円以上節約可能
- 電源タップを使い、一括でスイッチオフする習慣をつけましょう
冷暖房効率の改善
- フィルター清掃や適切な室温設定(夏26℃・冬20℃)を心掛けることで冷暖房効率が向上
- カーテンやブラインドで窓からの熱損失や侵入を防ぐことも有効です
照明の見直し
- LED照明への切り替えは初期投資が必要ですが、電気代削減効果は非常に高いです。LEDは従来型電球よりも約80%省エネ
これらは簡単に取り組める方法ですが、大きな効果を得るにはさらに踏み込んだ対策が必要です。
太陽熱利用や断熱材導入による光熱費削減
太陽熱利用のメリット
太陽熱利用は、家庭での給湯や暖房に自然エネルギーを活用する方法です。
以下のメリットがあります。
光熱費削減
太陽熱給湯システムは燃料不要で、家庭全体の使用エネルギーの約30%を占める給湯コストを大幅に削減できます。例えば、日本では年間約6万円以上節約できるケースもあります
環境負荷軽減
CO₂排出量ゼロで持続可能な選択肢。1家庭あたり年間約1トン以上のCO₂削減効果が期待できます
長期的な経済性
初期投資後はランニングコストがほとんどかからないため、10年単位で考えると非常に経済的です

太陽熱利用システム導入事例
例えば、ある家庭では太陽熱給湯システム導入後、年間約5万円もの光熱費削減を達成しました。また災害時にも停電せずお湯供給が可能だったため、防災対策としても評価されています。
東京都・戸建て住宅(4人家族)
導入背景
共働き世帯で、毎月のガス代が1万2,000円を超えており、コスト削減を検討。
導入後の効果
- 太陽熱給湯システムを導入し、年間約5万円の光熱費削減に成功
- 夏場はほぼガスを使用せず、冬場でも50%以上の給湯をカバー
- 災害時(地震)に停電が発生したが、システムのおかげで温かいお湯を利用でき、非常時の備えとしても有効だった
大阪府・アパートオーナー(6世帯)
導入背景
入居者の満足度向上と光熱費削減を目的に、アパートの屋上に太陽熱給湯システムを設置。
導入後の効果
- 各世帯のガス代が月平均3,000円ほど削減
- 「エコな物件」として入居率が向上し、空室対策にも貢献
- 災害時にはタンクに貯めたお湯を活用し、入居者から好評
宮城県・農業施設(ビニールハウス内の給湯)
導入背景
冬場の水道凍結対策と燃料コスト削減のため、太陽熱を活用するシステムを導入。
導入後の効果
- 冬季の水道凍結を防ぎ、農作業の効率が向上
- 灯油や電気の使用量が削減され、年間約7万円の燃料費を節約
- 環境に配慮した取り組みとして、地元メディアにも紹介され、ブランド価値向上につながった

スマートホームと再生可能エネルギー

スマートホームとは?
スマートホームはAIやIoT技術を活用して家庭内のエネルギー消費を最適化する住宅です
以下が主な特徴です
創エネ

エネルギーを自ら生み出すことを指します。代表例として、太陽光発電や太陽熱利用システムがあります。これらは自然エネルギーを活用し、電力や熱を供給します
蓄エネ

発電したエネルギーを蓄えて、必要なときに使うことです。蓄電池や給湯タンクなどが代表例で、停電時や夜間にもエネルギーを活用できます
省エネ

使うエネルギーを抑えて効率的に利用することです。LED照明や高断熱住宅、太陽熱給湯システムなどが省エネの一例です

スマート家電による効率化

スマート家電は家庭内で大きな効果を発揮します
スマート冷蔵庫
スマート冷蔵庫は、庫内の食品を管理し、賞味期限通知や食材の在庫チェックができる機能を備えたモデルがあります。スマホアプリと連携することで、外出先でも中身を確認でき、無駄な買い物を防げます。さらに、庫内温度を自動調整し、開閉頻度に応じた冷却効率の最適化を行うことで、電力消費を抑える仕組みもあります
スマートエアコン
スマートエアコンは、外出先からの遠隔操作やAIによる温度調整が可能です。たとえば、帰宅前にエアコンをオンにして快適な室温を維持しつつ、不必要な運転を防げます。また、センサーで人の動きを感知し、自動で運転を調整する機能もあり、無駄な電力消費を削減できます
HEMSとの連携
HEMSは、家庭のエネルギー使用状況を「見える化」し、最適な制御を行うシステムです。スマート家電と連携すると、電力のピーク時に消費を抑えたり、太陽光発電や蓄電池と連携してエネルギーを最適配分することができます。例えば、電気料金が安い時間帯にエアコンや給湯器を稼働させるなど、自動でコストを抑える仕組みを構築できます
これらは生活の快適さも向上させながら、省エネ効果を最大化します
家庭で実践できる具体的な取り組み
日常生活への取り入れ方
太陽光パネルや太陽熱給湯システム導入
太陽光パネルや太陽熱給湯システムを導入すると、自家発電や自然の熱エネルギーを活用でき、電気代やガス代の節約につながります。特に、太陽熱給湯システムはお湯を作るエネルギーを太陽の熱でまかなうため、給湯にかかる光熱費を大幅に削減できます。また、災害時の停電時にもお湯が使えるメリットもあります
断熱材施工
家の断熱性能を高めることで、夏は涼しく、冬は暖かい住環境を維持でき、冷暖房のエネルギー消費を削減できます。例えば、窓に断熱シートを貼る、二重窓を設置する、壁や床に断熱材を追加するといった対策が効果的です。簡単な対策として、遮熱カーテンや断熱ブラインドの使用もおすすめです
スマート家電購入
AI対応のスマート家電を導入すると、エネルギーを無駄なく使い、最適な運転制御が可能になります
- HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム):家庭内の電力使用状況を「見える化」し、節電をサポート
- スマートエアコン:遠隔操作で外出先からON/OFFができ、室温を最適に保ちます
- スマート冷蔵庫:庫内の温度を自動調整し、食品ロスを防ぐ機能を搭載
地域コミュニティとの連携
地域全体で再生可能エネルギープロジェクトに取り組むことで、個人では実現が難しい大規模な省エネ効果が期待できます。住民同士が協力することで、コスト削減やエネルギーの有効活用が可能になります。
例えば
地域単位でソーラーグリッド構築
地域全体で太陽光発電システムを導入し、分散型電力ネットワーク(ソーラーグリッド)を構築することで、安定した再生可能エネルギーの供給が可能になります。これにより、電力会社への依存を減らし、電気代の削減やエネルギーの地産地消を実現できます
地域住民間で余剰電力シェアリング
家庭ごとに発電・蓄電した余剰電力を、地域内でシェアする仕組みを取り入れることで、効率的な電力利用が可能になります。例えば、日中に発電した電力を夜間に必要な家庭へ供給したり、地域の公共施設や電動車両の充電に活用したりすることで、再生可能エネルギーの最大活用ができます
地域エネルギーマネジメントの導入
スマートグリッドやエネルギーマネジメントシステム(CEMS:Community Energy Management System)を活用することで、電力の需給バランスを最適化し、エネルギーの無駄を削減できます。これにより、停電リスクの軽減や災害時の電力供給にも役立ちます
まとめ ~持続可能な未来への一歩~
この記事では、「家庭でのエネルギー効率向上」について詳しく掘り下げました。太陽熱利用や断熱材導入、スマートホーム技術など、多くの選択肢があります。
それぞれが光熱費削減だけでなく、環境保護にもつながります。
私たち一人ひとりが小さな行動から始めることで、大きな変化につながります。
ぜひ今日からできることに取り組み、省エネ生活への一歩を踏み出しましょう!
