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未来を左右する環境問題10選 ~私たちが今できること~

こんにちは!
「環境問題」と聞くと、地球温暖化やプラスチックごみを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、その裏側には、私たちの未来に深刻な影響を及ぼす隠れた問題が数多く存在します。
この記事では、あまり知られていない「ディープな環境問題」を10個厳選し、具体的な解決策も交えてご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、新たな視点で環境について考えるきっかけにしてください!
【建設業界を脅かす「砂不足問題」】

砂は無限にあると思われがちですが、実は建設に適した砂(川砂や海砂)は限られた資源です。この砂はコンクリートやガラス製造などに不可欠であり、世界では毎年500億トンもの砂が採取されています。
しかし、需要が供給を上回り、一部地域では違法採取や「砂マフィア」の活動まで発生しています。
環境への影響
- 川や海岸の破壊:魚類や水生生物の生息地が失われます。
- 洪水リスクの増加:川底からの過剰採取で川の流れが乱れます。
- 海岸線の侵食:沿岸地域が危険にさらされます。
私たちにできること
- リサイクル素材(リサイクルガラスや再利用可能なプラスチック)を活用する製品を選ぶ。
- 持続可能な建設資材利用を推進する企業やプロジェクトを支援する。
【見えない脅威「ファントムプラスチック」】

「ファントムプラスチック」とは、目に見えない微小なプラスチック粒子(マイクロプラスチック)のことです。
これらは化粧品、自動車タイヤの摩耗、洗濯時に流れ出る繊維片などから発生し、大気中や水中に広がっています。
広がりと影響
- 世界中の海洋には約5兆個ものマイクロプラスチックが漂っています。
- 魚や貝類に取り込まれ、それを食べる私たち人間にも影響があります。
- 人体への影響:消化器系に蓄積される可能性あり(長期的影響は未解明)。
- 環境への影響:海洋生態系全体への悪影響が懸念されています。
私たちにできること
- 「マイクロプラスチックフリー」の製品を選ぶ。
- 洗濯時には繊維片フィルター付き洗濯ネットを使用する。
【気候変動で「気温50℃超え」の都市が増える!?】

気候変動によって極端な暑さの日数が増加しています。
中東や南アジアではすでに50℃超えの日々が記録されており、この現象は他地域にも広がる可能性があります。
特に都市部ではヒートアイランド現象も加わり、高温環境がさらに悪化しています。
私たちへの影響
- 健康リスク:熱中症リスクが急増し、高齢者や子どもには致命的です。
- エネルギー問題:冷房使用によるエネルギー需要増加で温室効果ガス排出が加速します。
私たちにできること
- 省エネ型冷房機器の利用や断熱材の活用でエネルギー消費を抑える。
- 再生可能エネルギーへの切り替えを進める。
参考:NASA「気候変動」
【海洋酸性化~サンゴ礁消失の危機~】

地球温暖化によって大気中の二酸化炭素(CO₂)が増加すると、それが海水に溶け込みます。この結果、海水のpH値が下がり、「酸性化」が進行します。この現象は海洋生態系全体に深刻な影響を与えています。
サンゴ礁への影響
- サンゴ礁は「海の熱帯雨林」と呼ばれるほど重要な生態系ですが、酸性化で溶ける危険があります。
- サンゴ礁消失は漁業資源にも打撃を与え、一部地域では漁獲量減少による経済的損失も懸念されています。
私たちにできること
- CO₂排出量削減のため、省エネ行動や再生可能エネルギー利用への切り替えを進める。
- サンゴ礁保護プロジェクトへの支援も有効です。
【森林破壊~1秒ごとにサッカー場1面分消失~】

世界中で進行している森林破壊。そのスピードは驚くべきもので、1秒ごとにサッカー場1面分の森林が失われています。
この原因として挙げられるのは農地拡大や違法伐採です。また紙製品や木材需要の増加も森林破壊につながっています。
環境への影響
- 森林はCO₂吸収源として重要ですが、その減少は地球温暖化を加速させます。
- 野生動物の生息地喪失につながり、生物多様性にも悪影響があります。
私たちにできること
- フェアトレード商品やFSC認証付き木材製品など、環境配慮型の商品を選ぶ。
- 森林保護団体への寄付や支援活動への参加。
参考:WWFジャパン
【世界人口55%が水不足状態!?】

水は私たちの生活に欠かせない資源ですが、現在、世界人口の約55%(約40億人)が年間少なくとも1カ月間、水不足状態に直面していると言われています。
特にアフリカや中東地域では深刻で、生活用水すら確保できない地域も多く存在します。
先進国も無関係ではない
- 日本や欧米などの先進国でも、水資源の浪費が問題となっています。
- 例:蛇口を流しっぱなしで歯磨きをするなどの小さな無駄遣い。
- 農業や工業による大量の水使用も、地域的な水不足を引き起こしています。
環境への影響
- 水不足は食糧生産にも影響を及ぼし、世界的な食糧危機を引き起こす可能性があります。
- 河川や湖沼が干上がることで、生態系全体に悪影響を与えます。
私たちにできること
- 日常生活での節水意識を高める(例:短時間シャワーや節水型家電の使用)。
- 水資源保護プロジェクトやNGO活動への支援を行う。
【宇宙ゴミ~地球外環境への新たな脅威~】

宇宙開発が進む中で、新たな環境問題として注目されているのが「宇宙ゴミ」です。人工衛星やロケットの破片など、宇宙空間に漂う不要物を指します。
これらは高速で移動しており、現役の人工衛星や宇宙ステーションに衝突するリスクがあります。
なぜ問題なのか?
- 通信障害:衛星が損傷するとGPSや通信ネットワークが停止する可能性があります。
- 持続可能性への影響:宇宙開発が進む中、この問題を解決しない限り安全な宇宙利用は難しい状況です。
現在の取り組み
- 日本や欧米諸国では「宇宙ゴミ除去技術」の開発が進行中。
- 例:レーザー技術や捕獲装置によるゴミ除去プロジェクト。
私たちにできること
- 宇宙ゴミ問題への関心を高める。
- 宇宙関連技術開発を支援する企業や政策を応援する。
参考:JAXA
【第3のエネルギートランジション~ゼロカーボン社会への挑戦~】

人類はこれまで、「木材」から「石炭」、そして「石油」へとエネルギー源を転換してきました。
そして現在、「ゼロカーボン・エネルギー」への移行という新たなエネルギートランジションが求められています。この転換期は、気候変動対策としても非常に重要です。
注目される技術
- グリーン水素:再生可能エネルギーから生成される水素で、化石燃料に代わるクリーンエネルギーとして期待されています。
- 核融合エネルギー:太陽と同じ原理で膨大なエネルギーを生み出す技術。まだ実用化段階には至っていませんが、未来の鍵となる可能性があります。
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なぜ重要なのか?
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- 化石燃料依存から脱却しない限り、気候変動問題は解決できません。
- エネルギー資源争奪による国際紛争リスクも軽減できます。
私たちにできること
- 再生可能エネルギーを利用した電力プラン(例:太陽光発電)を選ぶ。
- エコ家電や省エネ製品への切り替えを進める。
【グリーン・モビリティ~持続可能な移動手段~】

私たちの日常生活で欠かせない「移動」も環境問題と密接につながっています。
グリーン・モビリティとは、環境負荷を最小限に抑える移動手段のことで、電動車両(EV)やソーラー技術だけでなく、公共交通機関、自転車、徒歩なども含まれます。
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なぜ重要なのか?
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- 都市部の大気汚染削減:交通機関から排出される有害物質は健康被害を引き起こします。
- 気候変動緩和:低炭素技術は温暖化対策に不可欠です。
現在の課題
- 電動車両普及には充電インフラ整備が必要です。
- 一部地域では公共交通機関が十分に整備されていないため、自家用車依存が続いています。
私たちにできること
- 公共交通機関、自転車、シェアリングサービス(カーシェア・ライドシェア)を積極的に利用する。
- EV車両など環境配慮型の移動手段へ切り替える。
【生物多様性の喪失~絶滅危機種の急増~】

地球上には数え切れないほど多くの生物種が存在し、それぞれが生態系内で重要な役割を果たしています。
しかし、人間活動によってその多様性が急速に失われています。森林伐採や農地拡大によって多くの野生生物が生息地を失い、絶滅危機種も増加しています。
主な原因
- 生息地破壊:森林伐採、都市化、農業拡大による影響。
- 気候変動:気温上昇や海洋酸性化で多くの種が適応困難に。
- 外来種侵入:外来種が在来種との競争で優位になり、生態系バランスが崩れる。
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なぜ重要なのか?
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- 生物多様性は食糧供給、水質浄化、気候調整など、人間社会にも欠かせない役割を果たしています。
- 生態系崩壊は人類全体への深刻な影響につながります。
私たちにできること
- 地元産品やフェアトレード商品を購入し、生態系保護活動を支援する。
- 絶滅危惧種保護プロジェクトへの寄付やボランティア活動への参加。
まとめ ~私たち一人ひとりが未来を変える~
この記事では、「砂不足」「マイクロプラスチック」「気候変動」「海洋酸性化」「森林破壊」「水不足」「宇宙ゴミ」「エネルギートランジション」「グリーン・モビリティ」「生物多様性喪失」という10個のディープな環境問題をご紹介しました。
それぞれ、一見すると日常生活から遠いようですが、実は私たち自身とも深く関わっています。
私たち一人ひとりの小さな行動でも、大きな変化につながります。ぜひ今日からできることから始めてみませんか?
